
ライン川のスイスの水源から北海の河口までの1,320kmを旅する人は、何と言っても、マインツとボンの間のライン川中流ミッテルライン地方のこのライン渓谷に感激するでしょう。ライン川がビンゲンとコブレンツの間の粘板岩山地の真ん中を流れる所、そこはユネスコ文化遺産にも登録されているライン川中流上部ミッテルラインタール渓谷Oberes Mittelrheintal。この地方はドイツ古城ロマンの真髄でもあります。世界でもこのように本物の歴史が集中している所は多くありません。
ライン渓谷、特にデュッセルドルフからマインツの間はヨーロッパでも最も美しい地域です。世界中に多くの素晴らしい風景がありますが、ライン川中流ミッテルラインが特別なのは、自然のメロドラマ的なパノラマが、音楽や詩、絵画だけでなく現実の中でも本当に人間ドラマの背景として使われてきたところです。

ライン川が流れる火山地帯アイフェルやジーベンゲビルゲ山脈、ヴェスターヴァルトやフンスリュック、そしてタウヌスの森。川沿いには険しい斜面のブドウ畑や岩と一体になって立つ騎士たちの古城があり、この地域の特別な魅力をリヒャルト・ヴァーグナーの音楽やヴィルヘルム皇帝の数々の記念建造物から感じ取ることができます。中流ライン渓谷はドイツロマンの根源であり、また追体験や夢を見たりする最高の場所。
ライン、モーゼル、ラーン、ナーエ川の一帯に伝わる有名な神話や伝説、聖人伝はたくさんあります。これらは現実の出来事に基づいており、真実を含んでいて、今日まで語られてきました。そしてそれらはかつての時代と場所の文化や人々の暮らしを反映しています。これらの伝説や物語が今でもその魅力を失っていないのは不思議ではありません。多くの人が伝説や物語のルーツをたどり、旅をしてきました。586kmの長さのライン地方の伝説街道は旅人を最も有名で美しい伝説の世界へと導きます。



